オーストラリアの民主主義についてお話しています。
●オーストラリアの選挙制度
オーストラリアの選挙は三年ごとに行われます。オーストラリアの政府は、いつも人気投票をかなり気にかけているようで、力強く政策を打ち出す事が難しいといわれています。
これは、政策を効果的に実行しようとする時の政府の能力を下げることに他ならないので、実は、多くの専門家が指摘する問題点でもあるのです。
次に、選挙自体のシステムは、優先順位付連記投票式(Full Preferential Voting)と呼ばれています。これは、より多くの票を獲得した者(有効投票における多数得票者)が当選するというシステム(first-past-the-post)ではなく、我々日本人には馴染みのない投票形式です。
この優先順位付連記投票式を簡単に説明しますと…
まず、投票者は全候補者に順番を付けなければなりません。例えば候補者が10いれば、1〜10までの順位をつけます。そして、一人の候補者が過半数を獲得するまで再配分が行われます。
さらに具体的に説明すると…
開票の結果、第1順位票の過半数を得票した候補者がいた場合、この候補者が当選します。しかし過半数を得票した候補者がいない場合は、まず第1順位で得票が最下位であった候補者が除外されます。
そして、この除外された候補者の票を、第2順位に従って残りの候補者に配分します。第2順位でも足りない場合は、第3順位に従ってさらに下から2番目の候補者を除外して、再配分されていきます。
一人の候補者が過半数を獲得するまで何度も再配分されるのです。
こうすることで、少数派の政党が政治に影響力を持つ可能性が高くなっています。