オーストラリアと労働者についてお話しています。
●福祉社会オーストラリア
オーストラリアは福祉社会です。
前回にも触れましたが、オーストラリアの雇用状況はだいぶ改善されてきています。
苦しかった時代-1991年には、70万2000人が失業手当てを受けていました。しかもその対象者が、21〜30歳の男性だったというから驚きです。
そのときには、失業手当「ドール」が、職探し「ジョブ・サーチ」と新出発「ニュー・スタート」に使われていたという時代でした。さらに、その失業手当をもらうのは以前よりも難しかったそうです。
特に、若くて、働く体力がある人たちはなおさら難しいという状況でした。
●高い所得税
オーストラリアでは高い所得税率(ほとんどの国民にとって40%に近い)が社会保障と、健康保険をカバーしています。
また、健康保険に関しては、税分も含んで治療をほぼ無料という状況になっています。
一方で、政府がコスト高を招く恐れがあるとして、国民による制度乱用を防ごうという動きもあります。
また、失業手当で食べている人たち(ドール・ブラジャーと言います)や、虚偽の「病気欠勤」のために納税者がそれらを負担しているという現状もあり、福祉国家が素晴らしいと両手を上げて喜べない状況もあります。
きちんと納税している人にとっては、「しっかり働いて、40%も納税するのが馬鹿らしい…」という不満も高まっているようです。
それでも、重度の障害を持って生まれたような人や、大きな病気にかかってしまったような人に対しては、オーストラリアはすばらしい福祉制度を持っていて、彼らを力強く支援している事実は間違いありません。